サイエンスの香りがする日記

実体験や最新の科学技術をコミカルに綴ります。

2019-01-01から1年間の記事一覧

「血液1滴でガンを検出」がどこまで正しいか? バイオマーカー関連の研究に携わる僕が解説する。

血液1滴で複数のガンを検出できます。 こんなニュースを目にした事はないだろうか。 実は、血液や尿などの生体試料を利用してガンを早期診断すると言った時、バイオマーカーと呼ばれる物質を調べている。 なんでそんなことを知っているのかって? つい最近ま…

二日酔いの寝起きから全力疾走した結果

時計の針は10時半を指している。 いや、そんなはずは無い。 僕は目を擦りながら、もう一度時計を見つめ直した。 相変わらず時計は能天気に10時半を指している。 僕はガバッと体を起こした。それを合図に心臓が激しく鼓動し始める。血液が激流となって体中を…

髪の毛が薄くなっていくのを防ぐ方法を文献で調べてみた結果。

「最近、髪が薄くなってきたね。」 えっ、、、、?! 美容師さんから突然そう言われて、僕は激しく動揺した。僕の親族はみんな髪がフサフサなので、薄毛に関しては心配していなかったのだ。 全くの死角から一発殴られたかのような衝撃で、危うく顔が一回転す…

老化が気になっても、僕らにはレーザーがある。

「諸行無常の響きありって感じだね。盛者必衰だよ。」 僕が最近老けてきたことを愚痴すると、知的ぶったフォローを入れてくる友達がいる。 たしかに変わらないものはない。だが僕は言いたい。平清盛は天下統一したりして、いい思いをしたからいいかもしれな…

混雑が辛くてもディズニーランドに行く。なぜなら僕は素敵なパパだから。

僕は人混みが苦手だし、「行列には並ばない」を座右の銘にしてるぐらいなので、ディズニーランドは敬遠してきた。 ところが運が良いのか悪いのか、先日行われた会社の抽選会で僕の黄金の右腕が輝いた。まさかのディズニーペアチケット獲得。 その瞬間、マラ…

クジラに喰われた恐竜たち。

大人気のため入場まで80分待ち。 上野駅構内に小さく掲げられた表示を見て僕は苦笑した。 おいおいマジかよ。ディズニーランドじゃないんだからさ。 期待に目を輝かせる娘の手を握りながら、「今日は行くのやめようよ」と危うく口から出そうになるのをぐっと…

見た目で損している男の逆転劇が始まる。

もっと見た目に華があればなぁ。 最近ネットやテレビを見ていてそう感じる事がある。 何の話かって? 馬場雄大の話だ。 残念ながら多くの人が知らないだろう。 彼は日本を代表するバスケ選手である。 バスケ日本代表は先日W杯があり、超強豪のアメリカと戦っ…

人もブナも同調圧力に負けている?なぜか重なる子作りの時期。

日本は同調圧力が強すぎる。 そう批判する人がいる。だが、同調は必ずしも悪いことばかりではなく有益な時もあるのだ。 例えば自然界。 ブナの木は毎年種子を作るわけではなく、数年に一度まとめて種子を作る。 しかも森全体で同調して、同じタイミングで作…

キンコンキンを制する者は原生林を制す。

キンコンキンを知っている人は少ないかもしれない。 漢字で書くと、菌根菌。 なにやらトンチンカンな雰囲気の言葉だ。 菌根菌は土の中に存在していて、多くの植物の根にくっついて生活している菌である。 僕らの足に巣食う水虫菌みたいなもんだ。 いや、この…

日本バスケ界の希望である渡邊雄太という男

真っ暗な14年間。 長かった。 日本人初のNBAプレイヤーが誕生し、そしてわずか4試合の出場後に解雇されてしまってから、次の日本人プレイヤーが現れるまでにかかった年数だ。 やはりNBAは日本人には無理なのか。明けない夜も有るのではないか。 そう思い始め…

ニュースに出てくる八村塁って誰?と思った時に読む話

八村塁って誰?日本人なの? ガリガリの変なモデルじゃなかったっけ? それは栗原類だ。 マジメにやれヨ!ニホンの魂をみせろヨ! それはラモス瑠偉だ。 そんな脳内ツッコミをしてる君に、3分間で八村塁の凄さを説明しよう。 八村塁は日本バスケ界のスーパー…

声が変な皮膚科医の先生との別れ。

僕の家族はみんな肌が弱いので、頻繁に皮膚科に通っています。 その皮膚科には、東大出身で皮膚科界の新進気鋭(と僕と妻が勝手に思っている)先生がいるのです。 とても穏やかな良い先生で、娘の肌の状態を一目で判断して適切な薬をくれました。まさに慧眼…

ふるさと納税をめぐって巻き起こる良心と胃袋の争いを調停した。

みなさんは”ふるさと納税”をしているだろうか? ふるさと納税とは、住民税の一部の納める先を自分で選択できる制度だ。自分が住んでいる街ではなく、好きな街に税金を納める事ができる。 お得なのは、納税額の3割程度の返礼品をもらえる所だ。例えば10万円を…

統計検定の試験会場で神さまから試練を与えられた。

神よ、なぜ僕にこんな試練を与えたもうか。 人は言う。神は試練を乗り越えられる者だけに試練を与えると。 だが、僕は言いたい。 神様は難易度設定をよく間違える。 これは僕が統計検定2級を受験してきたときの話だ。 統計検定2級というのは、大学1、2年…

老後資金2000万円を稼ぐにはどうすべきか計算して考えてみる。

老後資金に2000万円が必要だというニュースが飛び回り、世間は大騒ぎだ。 そこで今回は2000万円について一緒に考えてみたい。 突然2000万円なんて数字を言われても、どんなものかイメージがつかないだろう。 僕もそうだ。 こういう困った時はネット検索だ。 …

祖父が宣告された病から日本の未来を予測する。

僕のおじいちゃんは101才です。 かなりの高齢ですが一人暮らしをしています。ずっと元気だったおじいちゃんなのですが、今年の4月に入ってから調子が悪いそうなのです。なんだか体がだるいとのこと。 好きじゃない病院もなんだか頻繁に行っているようなので…

成果をきちんと評価してもらうためのヒントを食洗機に住む妖精さんから学んだ。

一生懸命頑張ってるのになぁ。 なんで評価されないんだろうなぁ。 職場でも家庭でも、そんな風に思っている人が沢山いるのではないかと思います。 僕もその1人です。 何となく成果と評価が釣り合っていない。そう感じることがあります。どうしたら評価が高ま…

最近流行ってる髪型が分かったので聞いてほしい。

髪型。 それは第一印象を決める大きな要素。 モテたい男たちはその時代のアイドルや俳優の髪型を真似たりするものです。一昔前だと憧れる相手はキムタクでしょうか。もう死語かもしれませんが、いわゆるロン毛ですね。渋谷界隈にロン毛の男が沢山出没しまし…

裸にネックレスをしていた友人の渡辺くん

モテたい。 これは男性の根源的欲求でしょう。この欲求をくすぐったのか、ツイッターではモテるネックレスなるものがバズっていました。 この様子を見ていて僕はふと思い出したのです。友人である渡辺くんのことを。 これは僕がまだ会社の男子寮にいた頃の話…

母乳派にからまれたので反撃した。

この世の人々は2つの宗派に分けることができる。 それは、赤ちゃんを育てる際に母乳だけを良しとする母乳純愛派と、粉ミルクも利用するミルク容認派である。 議論が噛み合わないため、これらの宗派は実りのない衝突を起こすことがある。 厚生労働省が母乳育…

「決して迷子にならない」という名前のアメリカのカーナビを使ってみた話。

研究成果を学会発表するためにアメリカに行った時の話です。 学会会場まで空港からレンタカーで行ったんですよ。土地勘が無いので当然ながらカーナビを使うわけです。 そのカーナビが中々の曲者でした。 彼の名は、 Never lost なんて強気な名前なのかと。英…

育児というクソゲーを神ゲーにする、たった一つの冴えたやりかた

僕はいま0歳の息子と3歳の娘がいます。否が応でも教育方針なるものを考えてしまうのです。 ただ、考えれば考えるほど育児はクソゲーなのではないかと思ってしまいます。 例えば橘玲さんの本を読むと、こんな事が書いてあります。 子供の能力には、①親の遺伝…

僕の結婚式への愛が霧散した日の話。

僕は結婚式に出るのが好きです。 神聖なチャペルの中で、牧師さんが唱える誓いの言葉を聞く。新郎新婦の幸せを一緒に噛みしめるこの瞬間が特に好きです。 こんな風に思っていた日もありました。いやはや、トム先生にさえ出会わなければ。。。 僕は英語の勉強…

そしてパパになる。

子育て中のパパさんママさん、毎日仕事に育児に大変だと思います。 僕も0歳の息子と3歳の娘の育児に奮闘しています。ストレスも多い育児の中で、子供の一言でとても救われた体験をしたのでお話したいと思います。 オムツが取れた3歳ぐらいの頃は、子供にとっ…

来てはいけない残酷な世界に来てしまった話。

ある出来事を認識する前後で目の前の世界が大きく変化してしまった。認識する前にはもう戻りたくても戻れない。 今日は僕のそんな体験をお話してみよう。 この話は味覚と嗅覚に関わるため、まずは僕らの鼻がどうやって匂いを知覚し、口がどうやって味を知覚…

就活中についカッとなった日の話

「今後、益々のご活躍を祈念いたします。」 就活生を失意のどん底に落としてきた”お祈りメール”です。不採用を通知するメールの最後はお祈りで締めるのが慣例です。 就活中は僕も数々の企業からお祈りされてきました。お地蔵さんでもないのに。 「今後、益々…

イタリア人とミラノ風ドリアを食べた話

先月、非常に可愛らしいイタリア人女性が僕の会社に入社しました。 経緯は省略しますが、彼女と食事に行く機会を得たのです。溢れ出しそうな下心を抑えながら僕が選んだのは日本を代表するイタリアンレストラン、 サイゼリヤ。 日本のイタリアンに対する感想…

声が変な皮膚科医の先生の話

学歴なんて関係ないぜ!僕もそう思ってた時期がありました。 いや、今も理性的にはそう思っています。 ところが、、、 僕と妻は肌が弱くアトピーのような体質です。それが掛け合わさったので、やはり娘も息子も肌が弱いのです。 というわけで頻繁に家の近く…