サイエンスの香りがする日記

実体験や最新の科学技術をコミカルに綴ります。

混雑が辛くてもディズニーランドに行く。なぜなら僕は素敵なパパだから。

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僕は人混みが苦手だし、「行列には並ばない」を座右の銘にしてるぐらいなので、ディズニーランドは敬遠してきた。

 

ところが運が良いのか悪いのか、先日行われた会社の抽選会で僕の黄金の右腕が輝いた。まさかのディズニーペアチケット獲得。

 

その瞬間、マラドーナばりのガッツポーズを“妻”はしていた。僕は妻に見られないようにしながら苦悶の表情をした。

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(出典:ロイター)

 

というわけで、神様のお告げだと思って観念してディズニーランドに行くことにしたのだ。

 

そうは言っても混雑は辛い。休日は激混みなので、平日に会社を休んで行くことにした。会社よりも家庭を大事に。なんて僕は素敵なパパなんだ。そう自分に言い聞かせた。

 

ディズニーランドに行ったのは10月23日。令和天皇の即位礼正殿の儀があった日の翌日である。前の週に見た天気予報では雨予報だったのに、天皇陛下天照大神の力を借りて雨雲を吹き飛ばしてくれて晴天となった。天皇陛下バンザイ!僕は1日遅れでバンザイした。

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ディズニーランドはみなさんご存知の通り舞浜駅にあるので、東京駅から京葉線で向かう。平日に乗ったのは初めてだったので異様な光景に見えた。

 

ディズニーランドに向かう楽しそうなカップルや家族と、通勤するサラリーマンが同じ車両に乗っている。今日は一発決めてやろうと息巻く男子高校生と、今日も上司に一喝されそうと縮こまるサラリーマン。なんとも恐ろしい差だ。

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このサラリーマンの方々は毎日どんな気持ちで舞浜駅を見つめているのか。なんというメンタルタフネス。きっとブラック企業でも戦っていける人達だろう。

 

そんな彼らを見送って、舞浜駅で降りて、ディズニーランド入口に着くと、既に大行列。だから嫌なんだよな。なんて事は口に出さない。なぜなら僕は素敵なパパだから。

 

開園して中に入ってみると、たしかに休日よりは少し空いている。昼頃になってもアトラクションの待ち時間は1時間を超えなかった。

 

感動したのは、ファストパスをアプリで取得できるようになったこと。入園チケット上の2次元バーコードをアプリでスキャンすれば、あとは一覧から行きたいアトラクションを選択するだけだ。もうアトラクション前までファストパスを取りに行く必要がない。

 

十分に儲けていても、さらなる改善をはかる。これがナンバーワンの所以だなと感心した(USJの猛追の影響かもしれない)。

 

頑張っているディズニーランドだが、なぜなの?と思う不満点があったので、3つほど挙げよう。

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まず1つ目。改善に積極的なのはいいが、エリア拡張や改築でそこら中が工事中だった。シンデレラ城の前にでっかいクレーン車が停まっているのを見ると、夢から現実に引き戻される。

 

日本の象徴である天皇陛下がエイヤっと雨を晴天に変えたように、ディズニーの象徴であるミッキーには魔法でチョイっと工事を完了してほしい。

 

もう1つの不満は、人の数に対してネット回線が細いことだ。LINEの送受信が全然できなかった。周りで、「LINEが繋がらないよぉ」と嘆いている声が飛び交っていた。

 

もちろん情強の僕はこういう時にネット回線を利用しないSMSをドヤ顔で使うわけだが、Wi-Fiを準備してもいいのではないだろうか。

 

最後の不満は食物アレルギー対策だ。

僕の娘はピーナッツアレルギーなので、食事のたびにピーナッツが入っていないか確認する必要がある。店員さんに質問すると、“担当の人”なるオジさんがタブレット端末を持ってくる。

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そこにはアレルギー品目が書いてあって、“客“に選択させる。すると、選択したアレルギー品目を含まない食事がリスト表示される。そのリストに食べたい物が記載されていることを“客“が確認する仕組みだ。

 

「キミが選んだんだから、ボクに責任はないよ、ハハッ」と言い切るミッキーの顔が浮かぶ。“何よりもまずは責任回避”という大企業精神がディズニーランドにもしっかり根付いているなと感心した。

 

 

不満を色々書いたけれど、ディズニーランドは子供にとってやはり夢の国だし、楽しむ妻や子供の顔を見てとても幸せな気分になった。



おっと、大事な事を書き忘れていた。One more thing. 

 

普段、ディズニーランドで大人の全身仮装は許されていない。ミッキーの耳くらいはいいが、シンデレラのドレスなんかを着てはダメだ。しかし、ハロウィン期間は特別にそれが許されるのだ。今回もそこら中にプリンセスになった綺麗な女性がいた。

 

子供は着ぐるみのディズニーキャラを楽しみ、僕は綺麗な女性の仮装を楽しむ。「次に来る時もハロウィンの時期だな」と心の中で誓った。

 

もちろん妻には「気候が良いから、次もこの時期に来ようね」と言った。



なぜなら僕は素敵なパパだから。

 

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